初年度は小規模なウォーターパークにしましょう。未経験のスタッフが大規模パークを運営すると事故につながりやすいからです。次年度からエア遊具の数を増やしていく計画が良いでしょう。
ウォーターパークを設置する自治体と、そのエリアを管轄する海上保安庁に、設営計画の段階で計画書、安全対策、図面などを提出して、設置許可を得てください。許可なく設置したり、運営したりしないでください。
ウォーターパークは、安全性が確認されたエリアにのみ設置できます。水質に問題があったり、離岸流が発生する場所、遊泳禁止に指定されているエリアには設置できません。
使用後のライフジャケットや陸揚げしたエア遊具は、水道水で洗浄する必要があります。そのため、ウォーターパーク受付付近に水道の引き込みができる環境がふさわしいです。
ブロワーの使用やトランシーバーの充電、備品類の稼働には電力が必要です。電気の引き込みができない場合は、ポータブル発電機をご利用ください。
ウォーターパークは、落水時の事故を防ぐため、干潮時でも水深1m以上の場所にしか設置できません。
ウォーターパークは、岩場やテトラポッド、防波堤などから最低3m以上離れた場所に設置する必要があります。3m未満の場所は危険なので設置できません。
運営開始までに、弊社が主催するウォーターパーク安全管理講習会を受講してください。また、第三者機関で「海上での救助法」に関する講習も受けてください。
ウォーターパークを設置、撤去する際は、周囲に人がいないか、子供が近寄ってこないか、十分に安全確認を行い、作業してください。
遊具ごとに適正な空気圧が定められています。内部空気圧がその範囲内になるように管理してください。空気圧が足りないと浮力が落ち、高すぎると空気膜が破損して空気漏れを起こすおそれがあります。
各エア遊具の設営・撤収作業は、十分な人数で行ってください。少人数で無理をすると、怪我をするおそれがあります。
ウォーターパークは、弊社指定の設置方法（水上遊具施設 特許第6853515号）に従い、ベースロープに係留してください。係留しないと、うねりの影響で事故や破損の原因となります。
海上に長期設置した遊具の底面には貝類や藻類などが付着している場合があります。作業する際にけがをしないよう、作業用手袋を着用するなど安全対策を行ってください。
設置後に点検を行ってください。また、スタッフによるリハーサルを通じて、安全性に問題がなく、正しく機能することを確認してください。
遊具を移動する際は、スタッフ数名で持ち上げて運んでください。砂浜やコンクリート面でエア遊具を引きずると、生地が傷つき、破損や空気もれを起こすおそれがあるので注意してください。
本体生地に火気や鋭利な物、突起物が当たると穴が開くことがあります。取り扱いは十分にご注意ください。
営業時間外は、第三者による不法侵入や事故のリスクが高まります。そのため、立ち入り禁止看板の設置など、第三者による侵入を防ぐ対策を必ず講じてください。